自宅サーバについて

何のための自宅サーバか
A. 勉強のため
SE会社へアルバイトで入った時に、当時の部長に「こんなことも知らねーのかよ。何しに来てんだよ。」って言われカチンと来て、自作PCをサーバに転用して勉強してたのが始まりで、今も続けてます。
自宅サーバの話をすると、「なんで、わざわざ家でサーバ運用してるの?」と聞かれることが多いですが勉強のために始めて、その知識は今の仕事にも応用できているので結果的に続けていて良かったなと思ってます。
ファン音や電気代問題でVPSも一時期借りてましたが、スペックが低いのと運用会社の都合で予告なく再起動されていたり、内部サーバから攻撃を受けるとか意味が分からない状態だったので止めました(今はそんなことないと思いますが)。
何を運用しているか
過去
OS:CentOS 5 / 6
・Webサーバ
・FTPサーバ
・DNS
・LDAP
・ファイルサーバ(Samba)
・ビデオサーバ
OS:Windows Server 2008R2(製品版)
・Active Directory
・WSUS
・DNS
この時期は家庭内にPCが複数台あり管理目的で構築してました。
どのPCでも自分アカウントでログインすれば、デスクトップデータを引き継いで、
そのまま利用できるといった感じです。
メリットはPCが1台壊れても、アーカイブが残っているので、
他のPCでログインすれば復活できることですね。
デメリットは初回同期がとても遅いです。
現在
OS:CentOS 6 / 7
・Webサーバ(ブログ・Redmine・racktables)
・DNS(主に内部用)
・プロキシ(Squid)
・ファイルサーバ(iSCSI・NFS)
・ビデオサーバ
OS:Windows Server 2016
・WSUS(検証用)
・DNS(検証用)
Webサーバはブログ(本サイト)とRedmineで自分管理、
racktablesで自宅環境管理を主に利用してます。
DNSは内部サーバの名前解決用で家人には何の影響もないです。
プロキシは検証用でWebサーフィンのセキュリティを高められないかという考えの中検証していますが、UTMがあるのでセキュリティは、そこで踏ん張ってもらってます。
ファイルサーバはWindows クライアントのデータ保存用とESXi データストア用です。
ビデオサーバはどこからでも録画予約ができ、
また外出時に子供が暇にならないようにするという目的で構築しました。
昔はOSSでしたが今は foltia という、CentOS6ベースのOSを利用してます。
Windows Server は使ってみたかっただけです。
運用期間はどのくらいか
10年以上自宅でサーバを運用
結構長いですね。
現在の運用の形になったのはここ4~5年です。
いままで3回くらいサーバ機器を変えていて、今は安いPCサーバを購入して利用してます。
※今といっても一番新しいサーバでも6年前購入したものですが。。
サーバ環境紹介
稼働サーバ1台目(7年間稼働)
Server: Fujitsu PRIMERGY TX100 S3p
CPU: Intel(R) Xeon(R) CPU E3-1220 V2 @ 3.10GHz
Memory: 8G
HardDiskDrive: シリコンパワー SP512GBSS3A55S25 SSD 512GB(OS)
Western Digital WD40EZAZ-EC 4TB(Data)
Western Digital WD40EZAZ-EC 4TB(Data)
Western Digital WD40EZAZ-EC 4TB(Data)
OS:CentOS 7(Web/KVM)
VM: CentOS 6 (ビデオサーバ / DNS / プロキシ(停止中))
価格(購入時):5万程度(新品購入:ディスク別売り)

稼働サーバ2台目(停止中)
Server: Fujitsu PRIMERGY RX100 S7
CPU: Intel(R) Xeon(R) CPU E3-1220 @ 3.10GHz
Memory: 16G
HardDiskDrive: TCSUNBOW SSD 1TB
OS:VMWare ESXi 7(検証用)
VM:vCenter
CentOS 7
CentOS 7
価格(当時の価格):14万程度(新品購入:ディスク&トレイ別売り)

稼働サーバ3台目(6年間稼働)
Server: HP ProLiant MicroServer
CPU: AMD Turion(tm) II Neo N54L Dual-Core Processor
Memory: 8G
HardDiskDrive: KLEVV NEO N400 SSD 120GB(OS)
Western Digital WD60EZAZ-RT 6TB(Software RAID1:Data)
Western Digital WD60EZAZ-RT 6TB(Software RAID1:Data)
OS: CentOS 7 (iSCSI用)
価格(当時の価格):4万程度(新品購入:ディスク別売り)
サーバってうるさいんでしょ?
A.いいえ
サーバ機器によりますが、省電力/静穏サーバというのは、”夏場” 以外は静かです。
外気温が27度超えると内部温度も上昇するため、内部を冷やそうとファンが悲鳴を上げます。
その時期以外はかなり静かです(※あくまで私の感じかたですけど)。
参考までに 21年4月 現在、サーバから 4-50cm 離れたところで騒音計測の結果をキャプチャしました。
室内温度が24度くらいでしたが、40デシベルいかない程度でした。
ちなみに、間近で室内エアコンを計測すると60デシベルちょっとで、
少し離れたところで45デシベル程度でしたので、エアコンの音のほうが大きかったです。
配置場所はリビングです。
音が気になる方は、ある程度広い部屋に置いたほうが良いかと思います。
余談ですが、狭い部屋にサーバを設置すると夏場の温度上昇が早く、最悪サーバが自動停止します。
マニュアルで温度閾値の確認する必要がありますが、メーカー製は安全のため自動で停止するようになってます。
これが機能しなかったら、「おうちが燃えるんじゃね?」ってくらい筐体が熱くなります。
電気代かかるんでしょ?
ごめんなさい。うちはウサギを飼っている関係で常時エアコンをつけています。
そのため、正直サーバの電気代わからないです。
2台のサーバのワットが見れる装置があればよいのですが、今手元にありません。
まとめ
自宅サーバはロマンがいっぱいです。
最近はインフラ業務しかしてなかったのでWeb関係のプログラムとか忘れてきていたので、
思い出しながらブログ用のCMSをインストールして改良しています。
仕事じゃないし、何のしがらみもないので、こういうのは楽しいですね。
インフラやWebアプリ開発会社に転職したい/したけど、何から学べばいいかわからないという初心者は、
まずは安いサーバを購入して使ってみてはどうでしょうか。
サーバのリソースを気にせず、また再起動してもスクリプトを暴走させてハングアップしたりOS壊しても、
怒られずに自分のノウハウとしてためていけますし、ブログを作ればそれがポートフォリオになって転職時のアピールにも使えるかも。
ちなみに、私の家にあるサーバはもう売っていません。
念のため後継機を載せておきますね。
PRIMERGY TX1310 M3
・Xeon E3-1225v6 3.30GHz
・Memory 8GB
・ディスクレスモデル (HDDなし)
・DP変換ケーブル無し(Xeon E3-1225v6/タワー)
・詳細システム構成図
https://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/pdf/20210202/tx1310_m3.pdf
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SSD/HDD(オヌヌメ)
※本体ディスクレスのため購入の必要あり
SSD 500GB
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SSD 1TB
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裸族のインナー
※サーバ本体が3.5インチ用のため、2.5インチディスクを購入した場合は、こちらが必要になります。
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HDD
※こちらを選択した場合は裸族のインナーは必要ありません。
※容量は左が 6TB、右が 2TB です。
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